〈Case7〉相談者プロフィール:ユキさん(仮名)
- 年齢:32歳
- 職業:花店経営
- 家族:夫
- 開業年数:2年
- 店舗:住宅街の駅前で、小さな花屋を営んでいる
- 趣味:家飲み(ワイン)
- 好きなワイン:自然派ワイン
- 悩み:お店の世界観を生かした新しい提案をしたい
花とワインを一緒に贈ることはできる?
いつものように、店先に並ぶ季節の花々の手入れをしていたユキさん。
ある日、常連のお客さんから、こんな相談を受けました。
「もうすぐ母の還暦なんです。お祝いに赤ワインを贈ろうと思っているのですが、かごの中にワインを入れて、赤いバラを中心にアレンジしてもらうことはできますか?」
もちろん、花屋でワインを売っているわけではありません。
けれど、ユキさんは以前にも、花のアレンジメントの配送と一緒に、持ち込みのワインを送ってほしいと頼まれたことがありました。
また、別の男性客が、照れくさそうにこう話してくれたこともあります。
「妻の誕生日は、毎年、花束とシャンパーニュに決めているんです🍾」
花とワインには共通点がある?
そういえば、自分もワインが好きです。
休日には、近所のワインショップで見つけた自然派ワインを自宅で楽しむ時、ふと、
ユキさんこのエチケットには、どんな花が似合うだろう。
と考えて、イメージに合わせた花とワインのテーブルコーディネートを店のSNSにあげることもあります。
ワインは、花と同じように、特別な日を彩るものです。
母の日や父の日、誕生日やクリスマス
受け取る人のことを思い浮かべながら選ぶ楽しさも、どこか似ているような気がします。
さらに考えてみると、花屋の仕事には、ワインと共通するところがたくさんありました。
花もワインも、直射日光や温度変化を嫌います。店内を涼しく保ち、鮮度や在庫を管理する花屋の仕事は、実はワインの管理とも相性が良いのかもしれません。
「ワインを売る店」と聞くと専門店を思い浮かべがちですが、花屋には、もともとワインを扱いやすい環境が備わっているともいえそうです。
それに、どちらも単なる「モノ」ではありません。季節や産地、生産者の想いを届け、人の暮らしを少し豊かにしてくれる存在です。
- 夏には、向日葵のアレンジメントと爽やかな白ワイン🌻
- 冬には、ポインセチアやシクラメンと、温かみのある赤ワイン💐
そんな組み合わせを提案できたら、お客さんにもっと喜んでもらえるのではないだろうか。
そんな思いが、少しずつユキさんの中で膨らんでいきました。



でも、花屋がワインを販売することなんて、できるのかな?
ここからは、ユキさんと一緒に確認してみましょう
持ち込まれたワインを花と一緒に送るだけなら?



たまにお客さんから頼まれて、花とワインを一緒にラッピングしたり配送したりするんですが、その場合は免許の問題はないですよね?



お客さんが持ち込んだワインを花と一緒に梱包・配送するだけであれば、基本的には酒販免許は必要ありません。



ただし、お店でワインを仕入れて販売するとなると、話は変わりますね。
花とワインを店頭でセット販売するには?



今、こんな商品が販売できないかな~って考えているのですが・・・
- 母の日のカーネーションとロゼワインのアレンジメント
- 還暦祝いに赤いバラと赤ワインのアレンジメント
- 誕生日祝いの華やかなブーケとシャンパーニュ



花屋でも、酒販免許を取ることはできるんですか?



はい。
花屋だから取得できない、ということはありません。
ワインを入れたセット商品を店頭で販売したい場合、必要になるのは「一般酒類小売業免許」です。
この免許は、花屋や雑貨店など、現在、別の事業を営んでいる方でも、一定の要件を満たせば取得することができます。
全国から注文を受ける場合は?



例えば、母の日ギフトとして、ホームページやSNSで全国のお客さんに紹介することもできますか?



その場合は、店頭販売とは別の視点が必要になります。
最近では、花屋のホームページやSNS、ネットショップを通じて注文を受けるケースも珍しくありません。
花キューピットのように、インターネットやカタログを通じて販売する場合、特に、都道府県をまたぐ広い範囲に販売する場合は「通信販売酒類小売業免許」が必要になります。
さらに、酒類をネット販売する場合、ホームページ上に「未成年者の飲酒は法律で禁止されている旨」や「酒類販売管理者標識」を掲示する義務があるため、ECサイトの改修も必要になります。
まとめ:「どんな時間を届けたいのか」を考える
「花」と「ワイン」は、一見すると別の世界のもののように見えます。
しかし、どちらも季節感や生産者の想いを大切にし、贈る人と受け取る人の心を豊かにしてくれるモノです。
そして、花屋だからこそ提案できる組み合わせもあるはずです。
母の日や誕生日、還暦祝い、クリスマス――。
どんな人に、どのように、どんな場面や時間を届けたいのか。
そのイメージが固まれば、必要な免許や販売方法も、自然と見えてくるかもしれません。
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